1984年ごろの新宿歌舞伎町、音楽喫茶「スカラ座」です。奥に音楽喫茶「王城」の建物も見える。王城は、現在も建物の一部が残っている。「スカラ座」は1954年(昭和29年)にオープン。つたに覆われた2階建ての名曲喫茶は多くの常連客に親しまれ、建物の老朽化等により2002年(平成14年)12月末に惜しまれながら閉店している。オープン当時は娯楽も少なく、クラシック音楽を良いスピーカーで聴くことが娯楽だったので、満席で座れなかったお客さんが店の階段に座って音楽を聴いていたほど盛況だった。
もう1点、つたに覆われた建物は「クラブ不夜城」まさに不夜城の町「歌舞伎町」を象徴するような店名である。生バンドが入り、ダンスフロアもあって「明るく楽しく飲んで踊る」大人の社交場などと呼ばれ、企業の接待などにも使われた。戦後、復員兵が遊んだキャバレーは高度経済成長に入ると、グランドキャバレーと呼ばれるホステスが100人を超える大型店が日本各地の飲み屋街にシンボルのように存在していた。
手前に「デラカブ」と呼ばれていたストリップ劇場「DX歌舞伎町ミュージック劇場」の宣伝カーが停まっている。「デラカブ」は1980年開業、2019年6月30日閉館。興行内容は多彩を極め、AV女優を含めたプロの踊子中心の興行からSM・レズビアン・ホモセクシャルなど見せ物小屋的な企画色の強い興行も売りだった。1990年代のAVブームでストリップ劇場の危機が訪れた際、素人女性を舞台に上げて脱がせる“素人旋風”を巻き起こしたのも「デラカブ」だった。
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